青汁とにんじんジュースを一緒に摂るとよくない?
今回ご紹介するにんじんジュース(にんじん)ですが、市販のニンジンジュースを青汁に混ぜることで、ニンジンジュースの甘さが加わり、キャロットミックスタイプの野菜ジュースのようにまろやかになりおいしくいただけます。
今回は青汁とニンジンジュースの組み合わせについて栄養素や効能などを踏まえてご紹介していきたいと思います。
本当なの?青汁のビタミンCを壊してしまうアスコルビナーゼ?
実はニンジンに含まれるアスコルビン酸という成分がビタミンCを破壊する作用があるというのです。
少し前の話になりますが、にんじんにはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれているといわれておりました。 実際はアスコルビナーゼという名称について現在はほとんど使われていないようです。
そして、ニンジンに含まれているこの成分がビタミンCを破壊するのではなく、ビタミンCを酸化するだけなのです。 酸化されたビタミンCは再び還元されてもとの働きをするビタミンCに戻ります。
ですから、ビタミンCを含む青汁とニンジンジュースを一緒に飲んだからと言って青汁に含まれるビタミンCが破壊されるわけではありません。
青汁とニンジンジュースで栄養素や効能はどうなる?
青汁とニンジンジュースの組み合わせが悪くないということがわかれば、次に青汁とニンジンジュースそれぞれに含まれる栄養素や効能などを簡単に見ていきましょう。
青汁はビタミンA、B1、B2、B3、B6、B12、C、D、E、K、葉酸、パントテン酸を初め、含み、カルシウム、鉄分、マグネシウム、カリウム、リン、亜鉛などミネラル分も豊富に含んでいます。
ニンジンジュースについてはニンジンジュースの栄養素として代表的なカロテンに加え、そのほかにもビタミン類として、B1、B2、Cを少量含み、ミネラル類のカリウム、鉄、リンも豊富に含まれています。
このようにして青汁とニンジンジュースの栄養素を比べてみるとよく似ている要素もありますね。 青汁とニンジンジュースを同時に摂ることで、同じ栄養素であれば2倍の量を摂取できます。
ただ、ご自身でニンジンジュースを作る場合は、生ではなく、茹でたニンジンを使うとβカロチンの吸収量があがります。 生で食べた含有量の8%程度しか吸収されませんが、炒めたり煮たりすると30%程度と非常に効率がよくなります。
青汁とニンジンの効能を知って栄養素を効率よく摂取していきましょう。